光のある空間を探す
キーワード 「ISO感度 , ノイズ , 手ぶれ補正 , 単焦点レンズ」.
実際に夜間撮影をどうやって行なったらいいのかを説明しましょう。
夜間撮影では周囲にある光が日中にくらべてとても少ないです。その為、同じ条件で日中と同じくらい光を取り込むには長い間、露光しなければならなくなります。長く露光するということはシャッターを長い間開けなくてはならないので、手ぶれ等の原因になってしまいますね。
さっき、同条件と書いたのは意味があって・・・つまり、同条件で機器側の設定をしては、手ぶれを起こすということなんです。
ではどうしたら、手ぶれを起こさずに撮ることができるか・・・
基本的に光を取り込みやすい環境を作って上げることが大事なので、極力明るい場所を選ぶことです。また、レンズについてもオススメがあります。それは単焦点レンズです。単焦点レンズとは、その名の通り、焦点距離を変えることができないレンズなのですが、ZOOMレンズよりも小さく、高性能に設計することが可能でさらに比較的明るい(F値が小さい)レンズなのです。F値が小さいということは光を取り込みやすく、比較的早いシャッターを切ることができます。さらにISO感度を上げることで、カメラの中で光に対する感度を良くすることも可能です。ただし、これについては電気的に増感するため、ノイズが載る傾向にあり、ノイズの載り具合にあわせて設定する必要があります。
それらを組み合わせできるかぎり早いシャッターで切ることがきでればOKです。また、低速度シャッターであっても1/30sec程度であれば手ぶれ補正機能によってブレを感じさせることなく撮ることも可能です。
まとめると・・・・
1. なるべく明るい場所を探す。
2. 単焦点レンズなどの明るいレンズを使用する。
3. ISO感度を上げて、光をより集めやすくする。
4. 手ぶれ補正機能を使う。
の4点でしょうか。私の経験上では1の時点で難なく撮れてしまうこともありますが、こう都合よくはいかないので、2、3は必須になってきます。明るいレンズとはF2.8以下のレンズのことを言います。単焦点レンズでしたらF1.4〜F2.8ぐらいで、もちろんF1.4の方が光を集めやすいことになります。ISO感度は機種によって上げた際のノイズの載り具合に差がでますが、最新のカメラでしたらISO800ぐらいであれば問題はないでしょう。カメラによってはISO6400でもOKなんてものもありますし。
また、これらは最近のデジタル一眼レフに有効な業でもともとは低シャッター速度になるのはしかたがないとし、三脚を使用し撮ったものです。ただし、三脚や手ぶれ補正では手ぶれを防ぐことに対しては有効ですが、被写体ぶれに対しては効果がないのでご注意ください。
写真データ
上 EOS1DMarkV+EF35mmF1.4L USM F1.4 SS1/60 ISO2000(手持ち) モデル 杉本梨菜